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ぼくらは里地里山探検隊 未来の種を探しに行こう

世界農業遺産大崎耕土のラムサール条約登録湿地化女沼のワイズユースとして,自然の中で遊ぶ機会が少なくなった子どもたちのために,自然の不思議や生きものの不思議を気付かせる親子参加の里地里山探検隊を年8回開催しています。

世界農業遺産大崎耕土の自然体験は,山菜・野草採り(カラスノエンドウもてんぷらにして食べます),ホタル観察,外来魚撲滅大作戦,ヒシの実・ハスの実採取,昆虫採集,キノコ・木の実採り,渡り鳥のねぐら入り・飛び立ち観察などです。触ったり,においをかいだり,音を聞いたりする体験を子どもたちにしてもらいたいと考えています。

里地里山探検隊は親子参加が原則です。その理由は自宅に帰った時に里地里山探検隊で起こったことを思い出しながら,親子の会話を大切にしてほしいと考えているからです。また,分からなかったことを一緒に調べることで,自然に対する理解を深めて,新しい発見をしてもらいたいと考えています。

大崎市は人口減少の影響で,近所に年齢の近い子どもがいないことが多く,子どもが遊ぶときは,おじいさんが車に乗せて連れて行きます。しかし,友だちの家に行ってもテレビゲームをする機会が増え、自然の中で仲間と遊ぶ体験が不足しています。自然体験を通じて,子どもたちの社会性や思いやりの心を育てたいと考えています。

子どもたちには外来魚を取ってもらい,その数の多さを実感してもらっています。また,オオクチバスはお腹を割いて在来の魚類が出てくることを見せて,影響の大きさを伝えています。心ない釣り人が放した数匹のオオクチバスやブルーギルが原因で化女沼の在来の魚類が減り,生態系が崩れてしまったことを実感してもらっています。大崎市立長岡小学校、大崎市立古川北中学校が、在来魚などを育てているビオトーブ周辺に,在来の植物を植えています。

大崎市立古川第四小学校が,ススキの生育場所を侵食しているセイタカアワダチソウの駆除を手伝ってくれます。ススキの野原が侵食されている現場を見せ,子どもたちに実際に引き抜く作業を行なってもらいます。量が多く,大変な労力がかかることを伝えます。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです