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(日本語) 生き物から学ぶ生物多様性プロジェクト

姫路市の西部の里山を保全した市の生物多様性拠点施設で、安全を配慮しつつ学校の校外学習や市内外の子どもたちに自然の体感を提供しています。多様な機関の協働の下、タガメなどの希少生物の保全などを行っています。


生き物とのふれあいの場の提供や希少生物の域外保全に取り組む姫路市の生物多様性を体感するの拠点施設です

当施設は、2004年に姫路市の西部の里山を整備し、環境学習に利用する目的で開設しましたが、明確なメッセージ性を欠いたため、利用が低迷していました。そこで、2016年に策定した「生物多様性ひめじ戦略」の中で本施設を拠点施設として位置づけ、多くの機関、団体、研究者などと連携を図り、さらにボランティアの協力を得ることで多様な魅力を提供できる施設として2018年4月にリニューアルオープンしました。
生きものと直接ふれあいながら、生物多様性を直に体感することを目的として、虫網や虫かごを貸し出して、ご家族で開放感のある里山の中で蝶やトンボを追いかけもらったり、また池に裸足で入って希少種のタガメや魚等を捕まえたり、大津茂川源流に入って、冷たい清流の中でサワガニ等を捕まえ観察してもらっています。一方で、安全、安心を確保するため、センターの全周を景観に配慮した黒色の防獣柵で取り囲み、歩路は車いすでも通行しやすくするなど様々な工夫も凝らしています。
ソフト面においてはボランティアの協力を得ながら、専門家が指導、解説してくれる自然観察会や体験教室等を年間40回ほど開催し、多くの参加者でにぎわっています。
希少水生昆虫のタガメと市蝶ジャコウアゲハをセンターのシンボル的な生き物として、市民活動団体と協働しながら、ふれあえる空間を提供しており、その体験を求めて全国から利用者が来園しています。希少生物の域外保全施設としての役割も有し、手柄山温室植物園と協働して希少植物の域外保全を行っています。
市内の小学校の自然体験授業においても利用していただくために、市教育委員会と連携するとともに、ロッカーや更衣室の設置など団体利用がしやすいように施設整備を行い、その利用が増加しています。これらのそれぞれのニーズに対応した整備を行ったことにより、大人から子どもまで、さまざまな世代が自然をまるごと体感できる施設として生まれ変わりました。


子どもたちがおもいっきり走り回って、生きものと楽しくふれあえます

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです