生物多様性5つのアクションたべようふれようつたえようまもろうえらぼう

show 

(日本語) 竹紙ORIGAMIで生物多様性保全を社会へ伝える

竹紙の折紙は、イベントで楽しみながら里山の生きものを形作れると同時に、日本の里山や生物多様性を感じ、学ぶことができる。B2B企業の当社が枠を超え、様々な団体と共に、大人から子どもまで、生物多様性を考える場を作っています。


竹紙でできた商品ORIGAMI-SATOYAMA

竹紙は総合製紙会社の中越パルプ工業が、利用されない国産竹を毎年約2万トン買い取り、紙の原料とする取り組みで、当社は日本の竹100%の紙を製造する日本唯一の企業です。竹林整備で伐採された竹を大量かつ持続的に活用することにより、隣接する森林や里山、生物多様性保全に役立つとともに、地域経済にも貢献する、社会的意義の高い製品です。

当社は原紙を製造する素材メーカーです。原紙は、最終商品を開発販売する企業が原紙の竹紙を採用することで、はじめて商品として流通していきますが、常に価格競争下の素材は、価格が優先され、社会に浸透しにくい。そこで、社会へ生物多様性保全を伝えるために、素材メーカーでありながら本来の事業の枠を超え、商品採用を待たずに、竹紙を自ら魅力ある最終商品にすることを試みました。幅広く多くの人に触れる場をつくることが、生物多様性保全について知り、自分で様々な社会的課題に気づき、行動を起こす人が増えるきっかけになればと、竹紙と社会との接点をつくるプロジェクト「MEETS TAKEGAMI」を立ち上げました。当初ミュージアムショップ等での竹紙文具販売から始まり、さらに多くの人へ伝わる、イベント型商品へとシフトしています。

現在、主力商品の一つとなったORIGAMI(折紙)は、竹紙と親和性の高いタケノコとパンダが同時に折れるバージョンに加え、さらに彩りを豊かにした、里山に住む5種類の生きもの(キツネ、タヌキ、ウサギ、ミミズク、オオムラサキ)が折れると同時に、折り方を変えるとタケノコも折れるバージョンの2種類があります。

竹紙は総合製紙会社の中越パルプ工業が、利用されない国産竹を毎年約2万トン買い取り、紙の原料とする取り組みで、日本の竹100%の紙を製造する日本唯一の企業です。竹林整備で伐採された竹を大量かつ持続的に活用することにより、隣接する森林や里山、生物多様性保全に役立つとともに、地域経済にも貢献する、社会的意義の高い製品です。

小売商品と違い、ワークショップやイベントなど様々な場面で、日本人になじみが深い折紙を使って竹紙を味わい、日本の里山や生物多様性について触れ、楽しみながら学ぶきっかけを提供できます。誰もが使いやすいアカデミックな材料で、他団体と協業を図り、折紙を活用しながら、生物多様性について多くの人に伝えることを続けています。


三越日本橋本店ワークショップで生物多様性保全の大切さを伝える

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです