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99%外来種の水族館:花園教会水族館:きふがた

180種以上におよぶ外来種(主に淡水魚・爬虫類)の展示を通じて、外来生物=悪という単純な図式に当てはめるのではなく、外来種の生態・行動に対する正しい知識を提供し、命の大切さと観察の楽しさを学ぶきっかけをつくります。

どんな環境の子どもでも生き物と触れ合うことができる入場無料の水族館です。展示されている99%が外来種です。以下のようなことを来場者に伝えています。

●外来種に対する正しい知識
・原産国での状況
・生態、特徴、行動
・外来種が野外に捨てられた際に懸念される日本の固有種への影響
・正しい飼育方法(自分の暮らしに適した、生きものの飼育)
・特定外来生物に指定された動植物の紹介、同生物が及ぼしている日本の生態系への影響ならびに遭遇した際の対処の仕方、特定外来生物法について。
・在来種と勘違いされている外来種(ニジマスなど)

外来種=「悪」ではなく、どのような生きものにも命があると伝える一方で、その国における食物連鎖の状況によっては悪影響を与えてしまう事への怖さも伝えています。管理者の知識不足が招く飼育放棄や放流の問題や在来種減少の一因である治水・河川改修の問題(生きもの保護の視点から考える)を水族館に多数在籍するボランティアらが来館者にマンツーマンで伝え、クイズも実施します。
アマゾン児童書売上ランキングNo.1になった『侵略! 外来いきもの図鑑 もてあそばれた者たちの逆襲』(※)に記載されている外来種が多数、当水族館に展示されており、その生態と問題点をよりわかりやすく捉えることができます。
(※)『侵略! 外来いきもの図鑑 もてあそばれた者たちの逆襲』:パルコ出版、ウラケン・ボルボックス (著), 五箇公一 (監修)とのコラボ展示を展開。<花園教会水族館推薦図書>(アマゾンHPを参照)

コラボ生物 例:カミツキガメ、アリゲーターガー、ヒアリ(標本)、ミステリークレイフィッシュ、イグアナ、アフリカツメガエル、ブラックバス、クララ、ニジマスなどがすべて無料で展示されており、どのような家庭環境の子どもでも気軽に訪問し知識を得ることができます。
また、72㎡という比較的小規模な水族館ということもあってか、知的障碍児、発達障碍児、身体障碍児、足が悪く歩くのに支障がある高齢者といった方からの貸切予約も多いです。老若男女を問わず来場された方々に啓蒙させていただいています。外来種研究者の来館も多数です。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです