生物多様性5つのアクションたべようふれようつたえようまもろうえらぼう

show 

水ミーティング ー 連携の力で水環境を保全しよう

北見北斗高校サイエンスクラブが地元企業などと連携して水環境保全シンポジウム「水ミーティング」を行ない、水環境保全に関する活動発表や環境絵本作りなどを通じて、市民の方々に水環境保全の必要性を呼びかけました。

北見市街地を流れる常呂川は、市民の生活用水や産業用水の供給における大部分を担っていますが、河川水中のBOD値は北海道主要河川トップレベルの高さとなっています。その現状を知った北海道北見北斗高等学校サイエンスクラブが、「常呂川の水環境保全を市民に呼びかけるイベントを行いたい」という声を上げ、水環境保全を啓発するシンポジウム「水ミーティング」を2017年に開始しました。水ミーティングは、サイエンスクラブが中心となって、企画や広報活動(ポスター・パンフレット作成、マスコミへのPR)、運営を行っており、コンセプトは「産学官連携」です。

今年の水ミーティングでは、活動発表およびワークショップを実施しました。
活動発表では水環境保全に関する5つの発表を行ないました。
<産業分野>
〇自社開発の浄化剤を用いた湖沼の水質改善活動の紹介(㈱環境ダイゼン取締役会長)
〇漁業者と農業者との連携による河川環境保全活動の紹介(網走川流域の会会員)
<教育分野>
〇自分たちで撮影した風景写真を用いての身近なごみ問題の紹介(サイエンスクラブ部員)
〇河川ゴミ調査およびサイエンスクラブが2004年から続けている常呂川調査の結果報告(サイエンスクラブ部員)
<行政分野>
〇北見市の上下水道システムと水理特性の紹介(北見市上下水道局職員)

ワークショップでは、未就学児および小学校低学年に河川ごみや海洋ごみの問題に目を向けてもらうことを目的とした「環境絵本づくり」を行ない、今回は小さな子どもでもつくりやすいシール絵本となりました。絵本本体とシールはすべてサイエンスクラブが自作しました。環境絵本作りの他にも、ごみ問題をテーマにした「絵本の読み聞かせ」と「お魚ビンゴゲーム」を本校放送局と生徒ボランティアの協力の下で行ないました。また、会場の一角に設けた海や川の生きものの装飾を施した写真撮影コーナーでは、参加者が写真撮影を楽しんでいました。

更新日:2019.12.26  ※記事の内容は投稿当時のものです