生物多様性5つのアクションたべようふれようつたえようまもろうえらぼう

show 

(日本語) 生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~

市民の生きものへの関心を高めるため、仙台にゆかりのある生きものが奏でる「音」をテーマに、多様な主体と連携しながら、生きもの観察会やワークショップ、鳴き声のハイレゾ音源の配信等の啓発事業を実施しています。

市民によるヨシの刈り取り作業と専門家による音風景の録音の様子

本市の豊かな自然や身近な生きものに対する市民の関心・理解を深め、生物多様性の保全を図るため、仙台に関わりの深い生きものが奏でる「音」をテーマに、市民、NPO、企業等と連携しながら、以下の3つのテーマでの取組みを進めています。
①初夏の音~カジカガエルが誘う里地里山の魅力発見~
日本一美しい声で鳴くカジカガエルや、その生息環境である里地里山の魅力を広く発信するため、市民からの情報等をもとにカジカガエルの生息地マップを作成しています。ドローンでカジカガエルの生息地も撮影し、その空撮動画と合わせてホームページで公開しています。また、都市部の若者が、地元住民との交流を深めながら里山の自然を満喫するエコツアーも開催しています。
②夏の音~カッコウを呼び戻せ!ヨシ原活用大作戦~
市の鳥であるカッコウなど、多くの生きものが生息するヨシ原をフィールドに、夏と冬の年2回、生物多様性について学ぶ生きもの観察会を行っています。また、ヨシ原を市民とともに維持することを目的に、地元住民から自然の恵みを取り入れた暮らしの知恵について話を聞きながら、ヨシの刈り取り作業と、ヨシ等を使ったものづくり体験を行っています。
③秋の音~将軍も愛でた伊達の虫の声~
市民センターとの共催により、市内各地で親子を対象にした講座「虫の声を楽しむ会」を開催しています。市民団体等が講師となり、江戸時代には音色の美しい仙台のスズムシが伊達藩から将軍家に献上された歴史などを学びながら、野外で身近にいる様々な美しい虫の声を楽しんでいます。
その他、専門家の協力のもと、市内各地で録音した生きものの鳴き声等の高音質(ハイレゾ)音源をホームページで配信するほか、企業等の各団体と連携し、最新のICレコーダーを使った生きものの音録りワークショップの開催や、生きものの音で音楽を創るアーティストによるLIVEイベントなどを開催しています。若い年代をはじめ、生きものへの関心が低い方にも、参加したいと思ってもらえる多様な切り口で企画を展開しています。

生きものの音録りワークショップの様子

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです