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conserve 

(日本語) 環境保全活動

平成19年、31集落、16団体(学校・農業団体・環境団体・福祉事業所等)計47団体が参画した環境保全隊を立上げ、地域資源(森、水田、水路、川、海)の環境保全、地域文化の伝承・復活に取り組んでいます。


水量が減少する期間の生きもの調査。併せて、酸欠魚の救出活動。

1.31の集落住民(10800名)は、主に下記活動を実施しています。
①道路・水路・農地(1400ha)の草刈や土砂上げ、海浜清掃を住民総出で実施。
②毎年200haレンゲを作付けし、景観形成、化学肥料の低減に役立てている。レンゲ祭りなど交流の場に利用、養蜂家へもレンゲ畑を提供しています。
③川から地域に張り巡られた水路へ環境用水を流し、生息環境の保全や希釈による水質浄化を図っています。都市部を流れる環境用水は、農業用水の他に消火用水・地域用水機能が有ることを住民へ啓発しています。
④水の少ない冬場は、酸欠した魚を救出し、川に戻しています。
⑤水路に発生する外来水草や外来タニシの撤去。⑥家庭の生ゴミや刈った草を使って堆肥づくりを集落単位で実施。資源循環によりゴミの減量を図っている。

2.16の団体は、合同で計画策定し、連携して主に下記活動を展開しています。
①農業用水の安定確保や有明海の再生のため、4箇所の水源涵養林の植林・下草刈をしています。
②川に発生する水草やゴミが海に出ないようネットを張り除去、また、漁協と連携して緑川河口で葦原の野焼きをしています。
③炭焼き釜3基を設置、海苔竹の廃材で炭焼きし、竹炭を水路へ投入して水浄化を実施。
④地域の小中学校(7校)へ地域環境の出前講座や田んぼの学校を開催しています。また、教職員にも遺跡・施設見学会を実施して、学校との連携強化を図っています。
⑤地域の小中学校において、水田や水路に生息する生きもの調査を校区単位で実施。種類の変化や生息場所を知り、環境保全に役立てています。また、7校が合同に会し、生きもの調査発表会をしています。参加している小学校の4年生と中学校全校生徒たちは自らデザインした環境Tシャツを着て、炭焼き、花植え、下草刈り、海浜清掃、地域清掃等の活動を実施、環境保全の町の意識も向上しPRしています。
⑥保全隊に「生き物部会」を設け、環境団体、・集落・学校の連携によりビオトープ(8か所)を設置して、メダカやホタル等の育成に取り組んでいます。


水路に発生する外来水草の除去作業。

更新日:2018.12.27  ※記事の内容は投稿当時のものです